7月27日(日)アゼリア大正ホール
「大阪プロレス 大阪夏の陣2025〜大正の乱〜」
観衆316人(超満員札止め)
第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
タイガースマスク&×松房龍哉 vs HUB&三原一晃○
10:44零式刀狩
※オープニングから豪華メンバーによる熱すぎるタッグ対決から開幕。試合開始直後からタイガースと三原が魂の打撃戦で館内のボルテージがいきなり最高潮に。
代わるHUBと松房は猛スピードでやりあい大歓声があがる。タイガース組は素早いタッチワークでHUBに猛攻をかけ一気に攻めまくる。
百戦錬磨のHUBも閃光魔術で嫌な流れを断ち切り三原に交代、三原がふたりまとめての大暴れで挽回しHUBお得意の二人まとめてセントーンへ。
HUBの変幻自在な足首攻めが執拗に決まり松房の動きを止めたか思われたがタイガースの機転で逆転し互角の勝負に。
勝負をかけた技を誤爆した隙をついた三原が粘る松房に隠し持っていた秘技で締め落とした。

第2試合 3WAYマッチ30分1本勝負
入江茂弘 vs ×木下亨平 vs TiiiDA○
7:40トランスレイヴ→片エビ固め
※今勢いに乗る面子による三者三様の3WAYマッチ。共に駆け引き上手な選手だけに興味は尽きない。
3人が絶妙に入れ替わり戦う姿はこれぞ3WAYマッチと言える醍醐味を見せる。
攻守が目まぐるしく変わる高度な駆け引きの末、裏の読み合いを制してレフェリーの死角を突いた急所蹴りからの得意技でTiiiDAが勝利をかす取りしてやったりの表情で悠々と引き上げていった。

第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
ゼウス&クワイエット・ストーム&×佐野蒼嵐 vs TORU&浅川紫悠&ゴリアテ○
15:09クドスの竜巻→体固め
※今日も奇襲攻撃からローグネイションが乱闘に持ち込む荒れたスタート。タッグ王座を防衛して勢いを増す浅川とゴリアテの超暴力タッグにたいしてゼウスとストームもパワーでやり返す。
若い佐野がローグネイションの姑息な反則技に捕まったのを合図に会場全体を使ったド派手な場外乱闘に雪崩れ込む。
館内に悲鳴と歓声がこだまする中両軍が激しくやりあい、リングに戻っても佐野をいたぶり続ける。
夏のお楽しみとばかりにTORUの汚水シャワーがいつもより多く佐野に浴びせられ、佐野は水難事故寸前に。
水も滴る佐野は意地でゴリアテに向かっていくがゴリアテの超パワーに大苦戦。なんとか自力でゼウスにタッチしここからはゼウスの独壇場。
怒りの神が巨人ゴリアテと強烈すぎる豪快な逆水平チョップ合戦を繰り広げ場内大歓声。
タッグ王座戦を巡って因縁のあるストームと浅川が闘志むき出しで激しくやりあい、TORUは佐野にこれでもかとツバを吐き掛けるが屈辱にまみれた佐野は逆に闘志に火が点き猛反撃。
しかし老獪なローグネイションはレフェリーのブラインドをついて3人がかりで佐野をいたぶる。
佐野の反撃に触発されてゼウス軍が絶妙のアシストを得て佐野に勝負を託したが浅川の竹刀攻撃から乱戦に持ち込み、最後はゴリアテの必殺技に万事休す。

第4試合 8人タッグマッチ30分1本勝負
スペル・デルフィン&ビリーケン・キッド&×えべっさん&大坂丈一郎 vs ツバサ&ザ・ボディガー&タコヤキーダー&くいしんぼう仮面○
11:03ムーンサルトアタック→片エビ固め
※最近の大阪プロレス新名物とも言える豪華メンバーによるホリパラ風味溢れる8人タッグ。
デルフィンとツバサが深みとキレのあるルチャ対決に感嘆の声が起こり、ビリーとタコヤキーダーが立体的な試合に歓声が起こり、くいしんぼう仮面とえべっさんの対決では笑いが起こる。
ボディガーの自爆ネタで全員ズッコケる。ただ一人ロープに引っ掛かりリング内に残っていた丈一郎にボディガー猛攻を仕掛け、タコヤキーダーの一撃必殺が珍しくヒットし全員困惑するなど徐々にカオスな展開に。
エストレージャ・イ・UFOからビリーのお座りトぺコンと立て続けに見せ場が続き、乱戦模様の中から最後はくいしんぼうのムーンサルトアタックでえべっさんを仕留めた。
試合後、マイクを握ったくいしんぼうがえべっさんの持つ大阪名物世界一に挑戦表明、対するえべっさんは勢いに任せて「来月8月は俺のレスラー生活30周年にかけて8・23アゼリア大会を『えべっさんレスラー生活30周年記念、いや30周年記念大会として大々的に受けてやる!』と暴走
。本部席で事の経緯を見守っていたゼウス社長も笑顔でGOサインを出し正式に30周年記念大会として大阪名物世界一戦の開催がすんなり決定したかと思いきや、セコンドのタイガースが物言いをつけすったもんだの末、次回8・23アゼリア大会にてえべっさんvsくいしんぼう仮面vsタイガースマスクの大阪名物世界一3WAYマッチが正式に決定した。

第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合時間無制限1本勝負
<チャンピオン>○大瀬良泰貴 vs アルティメット・スパイダーJr×<チャレンジャー>
18:50トラキア→エビ固め
※大瀬良泰貴が3度目の防衛に成功。
※2週間前の伊丹大会で王者大瀬良からピンフォールを奪い、ライトヘビー級王座挑戦を表明し実現するライトヘビー級王座戦。
王者から「万年中堅レスラー」と揶揄されたスパイダーが悲願の王座奪取に向け静かなる闘志を燃やす。
王者大瀬良はローグ・ネイション勢を控室に戻して正々堂々受けて立つ姿勢を見せた。
序盤はタイトルマッチらしいじっくりしたレスリングで対戦相手のコンディションを探り合う。共にコンディションは良さげ。
探り合いから一気にスパイダーが先制のトぺコンを狙ったが王者はコミッショナーを盾にして阻止し逆に高速すり抜けトぺコンでスパイダーに大ダメージを与える事に成功する。
スパイダーも反撃を試みるが大瀬良はラフ攻撃を織り交ぜペースを譲らず。
劣勢のスパイダーは逆襲のトぺコンを今度は見事に決めて反撃の狼煙を上げ逆襲開始。
渾身のスパイダーピストルからゆりかもめに繋ぎ好機到来。
これ以上王座を失くしたくない王者は得意のクロスフェースで応戦する。
ダイナミックなミサイルキックから勢いづいたスパイダーは矢継ぎ早に攻め込み惜しげもなく得意技を出しまくる。
館内の声援を背に受けてスパイダーは勝負を狙ったが惜しくも不発。逆に王者の雪崩式ブレーンバスターを食らってしまう。
王者のミスティカからのクロスフェースに絶体絶命のスパイダーだが辛くも回避、しかし王者は次々と追い打ちを止めず最後は必殺トラキアで仕留めた。
その後、スパイダーの全てを受け止めて完勝した大瀬良はスパイダーのマスクを剝ぎ取り完膚なきまでこき下ろした。
※試合後、祝福に現れたローグ・ネイションの面々はTORUが「いつもワンパターンで次の挑戦者も出てこない状況どうすんねん。こうなったら俺らローグ・ネイションで面白いことをやろうやないか!こういうこともあろうかとお前を満足させる挑戦者を見つけてきたから!」とうそぶくや、おもむろにマイクを握ったTiiiDAが挑戦表明!!
王者大瀬良もまさかの身内からの王座挑戦表明に驚きつつも再度マイクを握った大瀬良はTORUに対し「そういうTORUも長らく防衛戦やってないよな?こんなこともあろかと俺もTORUを満足させる挑戦者を用意したから!」とやり返す。
するとおもむろにマイクを握った浅川が挑戦表明!
こちらも異存なしでタイトルマッチが決定した。
さらに意気上がるローグ・ネイションは「こうなったら8月24日は俺たちローグ・ネイションDAYにしようぜ!」とブチ上げこの日の大会を紫色一色に染める事を宣言した。
これにより8月23日はえべっさんレスラー生活30周年記念大会としてえべっさんvsくいしんぼう仮面vsタイガースマスクの大阪名物世界一戦、8・24はTORUvs浅川紫悠の大阪プロレス選手権、大瀬良泰貴vsTiiiDAの大阪ライトヘビー級選手権の開催が決定した。


