5月24日(土)アゼリア大正ホール
「第4回 大阪ライトヘビー級トーナメント2025 開幕戦・1回戦」
観衆306人(超満員札止め)
第1試合 大阪ライトヘビー級トーナメント1回戦30分1本勝負
×タコヤキーダー vs TiiiDA○
10:24トランス・レイヴ→片エビ固め
※TiiiDAが準決勝進出。
※今年から大阪プロレス本格参戦を果たしライトヘビー級トーナメント初出場となるTiiiDAの真価が問われ、対するタコヤキーダーも今年こそ悲願の初優勝を果たしたいところでどちらも負けられない一戦。
タコヤキーダーがなりふり構わず猛攻を仕掛け、トーナメントに賭ける意気込みを見せつける。
対するTiiiDAもトリッキー戦法で迎え撃つ。
シビアな攻撃の連続で勝利に向かって突き進むタコヤキーダーだったが、ことごとくTiiiDAはカウント2で返し続け、コーナー上段での攻防でレフェリーが巻き込まれた混乱の隙を突いてTiiiDAが反撃に転じる。
タコヤキーダーも丸め込みの連続で食い下がったが最後はタコヤキーダーを嘲笑うように必殺技で初戦突破を果たした。

第2試合 大阪ライトヘビー級トーナメント1回戦30分1本勝負
×アルティメット・スパイダーJr vs SUZAKU○
11:17旋回式フィッシャーマンズバスター→片エビ固め
※SUZAKUが準決勝進出。
※人気者同士の一回戦に館内から黄色い歓声が多く湧き上がる。
両者の持ち味であるこれぞライトヘビー級の醍醐味のようなスピーディーでトリッキーな試合展開に場内大興奮。
キャリアで勝るスパイダーがじわじわとペースを握りSUZAKUのスタミナを奪いにかかる。
先ほどの試合で敗れた相方タコヤキーダーの無念も背負い厳しい攻めでSUZAKUを追い込むスパイダー。
対するSUZAKUもリングを縦横無尽に動き回って反撃に転じ互角の勝負に。
攻守が目まぐるしく変わる素早い試合展開からスパイダーが必殺フルコースを見舞い、勝負を賭けたトルネードプレスを剣山で迎撃したSUZAKUが冷静に勝機を見極め旋風竜巻蹴りから今大会用の秘密兵器である旋回式フィッシャーマンバスターで見事逆転勝利を収め準決勝進出を決めた。

第3試合 バトルロイヤル30分勝負
スペル・デルフィン、くいしんぼう仮面、三原一晃、ビリーケン・キッド、ゼウス、ツバサ、えべっさん、大坂丈一郎、佐野蒼嵐
10:14無双→片エビ固め
〈退場順〉①ゼウス&三原③デルフィン④ビリー⑤ツバサ⑥くいしんぼう&佐野
※丈一郎が「バトルロイヤルと言えばボディスラム祭りやろ!」と仕掛けるも不発に終わり、その後はそれぞれの個性と思惑が激しく交錯した爆笑と裏切りのドラマが繰り広げられる。
駆け引きが激しい展開の中次々に退場者が出始めるとサバイバルレースに。くいしんぼうと佐野の徳島出身コンビも協力して奮闘したが不毛な争いからいがみ合い脱落。
最後は丈一郎がレフェリーを使った攻撃を狙うも逆にレフェリーの攻撃を食らってしまい万事休す。えべっさんが優勝を飾った。
試合後マイクを握ったえべっさんが先月の176BOX大会で年齢のあまり変わらないボディガーの王座挑戦表明に刺激を受けて奮起し、来月のTTホール大会で丈一郎の持つ大阪名物世界一王座に挑戦をぶち上げた。
敗戦のダメージからリング上に寝たままの丈一郎は「その挑戦受けまシュッシュ」と人を食ったセリフで受けて立ち、両者のタイトルマッチ実現が濃厚となった。
王座挑戦に手ごたえを感じたえべっさんの「1、2、3、4、ご利益!ご利益!」で締めた。

第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
クワイエット・ストーム&×入江茂弘&ザ・ボディガー vs TORU&ゴリアテ○&浅川紫悠
8:17クドスの竜巻→体固め
※来月のTTホール大会で大阪プロレス選手権を賭けることになったTORUとボディガーが先発しタイトルマッチ前哨戦から試合がスタート。
両者真っ向勝負の立ち上がりとなったがTORUがボディガーの負傷している箇所に低空ドロップキックを見舞うとボディガーはのたうち回って動きが止まり戦線離脱。
代わる入江とストームのタッグ王者コンビが奮闘するが3対2の状況はとても不利に働き、それを良いことにローグネイションは大暴れを見せる。
最後はゴリアテの久々の必殺技で入江を仕留め堂々と勝ち名乗りを上げた。
試合後本部席のタッグ王座チャンピオンベルトを奪った浅川がリング上で横たわるタッグ王者組を見下ろして「へっぽこタッグチャンピオン、ベルトが濁って泣いているぞ。俺らがベルトを取ってベルトに輝きを持たせてやる!」とタッグベルト挑戦を表明した。
ダメージの残るタッグ王者組を尻目に再びマイクを握り「俺らローグ・ネイションが大阪プロレスのベルトを総取りしてやる!」と大アジテーションをぶちまけて悠々と引き上げていった。

第5試合 大阪ライトヘビー級トーナメント1回戦30分1本勝負
○松房龍哉 vs 木下亨平×
12:05龍蟠虎踞→片エビ固め
※松房龍哉が準決勝進出。
※奇しくも2月に行われたタッグフェスティバルで組んだ同期同士によるの一回戦。幼いころから互いを知り尽くしているだけに後はプロになってから別々の道を歩んできた経験が勝負の鍵を握る。
共に知り尽くしているだけに序盤は慎重にじっくりとレスリング勝負で探り合う。両者もつれあって場外に転落してからは木下が手荒い攻撃で松房を攻め立てる。
そこからは木下の独壇場として優勢に試合を進める。大阪プロレスでも何か勲章が欲しい木下は積極的に松房の腰を攻め、動きを止めにかかる。
松房も前ライトヘビー級王者の意地を見せ反撃に出て容赦ない膝の連打で活路を開こうとするが腰のダメージからか攻め切るまでには至らない。
高度な技の読み合いからハイスピード&ノンストップバトルは次第に激しい消耗戦になる。徹底的な腰攻めから必殺ブロックバスターホールドをなんとか返した松房は強烈すぎるヘッドバットから必殺技で強引に丸め込み辛くも初戦突破を果たし前王者の意地を見せた。

第6試合 大阪ライトヘビー級トーナメント1回戦30分1本勝負
×タイガースマスク vs 大瀬良泰貴○
22:12クロスフェイスロック
※大瀬良泰貴が準決勝進出。
※大阪&みちのく&沖縄のチャンピオンベルト3本携えて堂々と最後に入場してきた今一番ノリに乗ってる男、大瀬良と大阪プロレスライトヘビー級戦線の守護神タイガースとの因縁深い顔あわせ。
両者ともがっぷり四つで渡り合うがタイガースの鋭い蹴りを口火に一気に試合が動き出す。息を吹き返した大瀬良はラフに転じタイガースを場外に叩き落とすとセコンドのローグネイション勢が寄ってたかってタイガースを袋叩きにする無法ぶり。
完全に形勢逆転となった大瀬良はじわじわとタイガースのスタミナを奪いにかかりさすがに百戦錬磨のタイガースも防戦一方に。
しかし数々の修羅場を切り抜けてきたタイガースは機転を利かせて逆襲に転じ、大瀬良の左腕に狙いを絞り再び形勢逆転に成功する。
コーナー最上段の攻防から雪崩式ヨシタニックの離れ業で両者ノックダウン。先に立ち上がった大瀬良が放ったジャーマンの腕を取り返したタイガースだったがコーナーに突進したところをレフェリーを巻き込んでしまいリングは無法状態に。
そうなると待ってましたとばかりにローグネイションが乱入したが、逆にタイガースの怒りに火をつけてしまい怒りの蹴り連打を食らってしまう。
デルフィンスペシャル3号は返されたがここからは両者の持てるテクニックを駆使して攻守が目まぐるしく変わる高度な技の攻防に。
どちらが勝ってもおかしくない接戦模様の中、最後は大瀬良がトラキアから必殺クロスフェースロックがリング中央でガッチリ決まりタイガースは無念のギブアップ。
試合後マイクを握った大瀬良は「リングの真ん中にいるのはこの俺だ。3冠王としてライトヘビー級トーナメント2連覇をしてやる」と優勝宣言が飛び出した。
最後は「日本のジュニアヘビー級最強はこの俺大瀬良泰貴だ」とうそぶきセコンドについたTORUと浅川を引き連れて堂々とリングを後にした。
